骨折

骨折は交通事故や転倒、転落、何かにぶつかるなどの大きな外傷によって起こる場合と、軽い尻もち、机の角でぶつけるなどの軽い外傷によっても起こります。

一般的に骨折が起こると、限局性圧痛といって打撲などとは違う激しい痛みが出ます。また腫れも打撲や捻挫と比べるとひどい腫れ方をします。また翌日には皮下出血斑といって内出血がみられることが多いです。

その後、ギプスや装具などで一定期間固定して、骨に仮骨（皮膚のケガでいうとかさぶた）が出来たら固定期間終了です。固定期間が過ぎたら関節可動域訓練と言って、固定していた関節をもとの柔軟性に戻す治療を行っていきます。そこでしっかりと治療を受けるか、受けないかで、予後の状態が変わってきます。

今まで、いろいろと治療したり、セルフケアをしているが、今もなお骨折部の痛みや、動きにくさで困られているあなたなら、ご存知かもしれませんが骨折の予後について説明します。

骨折をした場合、骨折部位の上下の関節を固定することで、骨折部の安定性を維持します。これは、骨折部の安定性がないと骨が元通りに引っ付かないからです。しかし、関節を固定してしまうと、関節の動きが悪くなり、他の関節が代償して動き、痛みが出てしまします。

そのようなことがあるので、骨折部の固定を外したら、しっかり関節の動きや筋力が元に戻るようにリハビリを受けるようになっています。しかし、程度にもよりますが、仕事が忙しい、他にやることがあるなどの理由で、固定を外して治療終了すると、動きや筋力が回復していない状態なので、他の部位に負担がかかり、後々に痛みや動きにくさが出てきます。

もしあなたが、病院でのリハビリを受けていない、骨折部の痛みがなかなか取れない、もしくは病院での治療で効果がが出ないというのであれば、関節の可動域制限、筋力低下などが起こっている可能性が大きく、私たちがお手伝いできる骨折後の状態と言えるでしょう。